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低域強調回路の実験 07

出来あがった基板に部品を挿入し半田付けを行い十二分に確認してから必要な配線を行い通電します。発煙発火が起きなければ、CP7(IC3 Anode)が21.5V、CP4(IC2 Anode)が10.8Vであることをテスター等で確認します。この回路は強調周波数以外では利得1でAUX等のLineレベルの信号を扱います。ソース機器とアンプの間や、TAPE MONITOR、Adaptor端子に接続しスピーカーから音楽が流れればOKです。

実験機はQ1~Q6のPower ON/OFFのMute回路を組み込みませんでしたので、アンプの電源を入れる前に実験機の電源を入れておきます。

調整方法

スピーカーの周波数特性を測定して強調特性を決めるのが正攻法ですが、対象となる周波数は100Hz以下です。100Hzの一波長はおよそ3.4mです。住空間では天井高は2.5m程度なので、部屋の音響特性が測定結果に影響を与え判然としない結果となります。メーカーの無響室でさえ100波数は100Hz以下です。100Hzの一波長はおよそ3.4mです。住空間では天井高は2.5m程度なので、部屋の音響特性が測定結果に影響を与え判然としない結果となります。メーカーの無響室でさえ100Hz以下の測定結果は参考値扱いです。音楽を再生しながら聴感での調整を行います。強調レベルVR1を最大にします。使う音楽は低音打楽器が連続する、例えばEagles “Hell Freezes Over”の”Hotel California”のイントロ部分、Pink Floyd “Dark Side Of The Moon”の”Speak To Me”の心臓の鼓動のようなイントロ部分、Jennifer Warnes “The Hunter”の”Way Down Deep”のイントロ部分等を使います。

低音打楽器の音をスピーカーが空振りしないで力強く低音が伸びた感じになるように強調周波数のRV2を注意深く回しながら探します。このままでは強調過多なのでRV1で心地よく聞こえるところまでレベルを下げます。数回繰り返しRV1とRV2を決めます。他の特に低音に特徴の無い曲も再生し不自然さを感じず、効果が得られるまで繰り返し調整します。

この回路に限らず周波数特性を変化させる方法は効かせ過ぎないように調整することが肝心です。もう少し効かせたいなと思う一歩手前が落とし所です。ある曲では効果が抜群だが、別の曲では不自然とならないように調整します。

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