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KT-80リニューアル 01

Frontview3

1980年に設計者として一人立ちした、思い出深い機種です。FM専用の受信性能と音質性能がバランスさせることが出来ました。

発売から既に30年以上経過しており、さすがに受信出来ない状態のものが出てきます。症状で多いのは、ミュートを制御しているクォードラチャー検波器の周波数ズレでミュートをオフすれば音が出る、ステレオに出来ないと言う症状になります。また、アルプス製フロントエンドの局部発振回路のトリーマーの腐食により、受信周波数が2MHz以上ズレるか、発振が停止し全く受信出来ないと言う症状になります。その他に照明ランプの断線があります。

今回、メンテの依頼を受けた個体は、幸いフォロントエンドのトリマーは問題ありませんでした。しかし、長い間使われていなかったので、バリコンの軸受けが接触不良を起こし周波数を変えようとするとノイズが出る、途中で周波数が飛ぶ等の症状がありました。軸受けの接触不良は、丹念にシューニングアップダウンを繰り返し塾受けとベアリング表面の酸化皮膜を落とすことで実用になる程度には回復出来ます。使用頻度が上がればさらに酸化皮膜が取り除けます。この時代のアルプス製バリコンの品質は確かなので回復が可能です。

・調整の準備

底板側の4本のネジを外し、ケースを背面側に引き抜きます。経年変化で固着しているので多少力を必要とします。

アンテナ(受信させて調整します。)

テスター(直流電圧を計ります。)

調整用ドライバー(非磁性体のセラミック製で、コイルのフェライトコアの溝に合うもの。コアも固着している場合があり、フェライトは脆いので簡単に割れる可能性がありますので、必ずコアの溝に一致するものが必要です。鉄製のドライバーはコアを磁化させ性能が劣化します。)

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