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TF-01製作 01

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AQ-01はMMピックアップ用のゲインですので、MCピックアップを使うには、ヘッドアンプか昇圧トランスが必要です。ヘッドアンプ構成は回路設計すれば実現できますが、原点に戻り昇圧トランスを検討することにしました。一次と二次が密結合にする方向で考えます。一次と二次をアイソレーションするには疎結合にせざる得ませんが、MC用トランスでは微弱電力でエネルギーロスが少ないことが重要と考えます。

高周波ではバイファイラやトリファイラ巻線とトロイダルコアを使い結合係数を限りなく1に近づける手法を用います。この手法をオーディオ帯域に応用します。詳しくは後ほどになりますが、この手法でオーディオ帯域のトランンスをトロイダルコアで作るには、巻線機を使えず量産は不可能で唯一のトランスとなります。

コア材を探したところ、日立金属(株)のファインメットに目が留まりました。詳しい説明はWebを参照ください。カタログから、

FineMet

内径Cが大きい方が巻き込み易いのですがコアの断面積が少なくなりAL値は小さくなります。あえて外形A:49mmのFT-3KMF4535Gを選びました。日立金属に連絡したところ、コアを入手できました。線材を巻いて実測したところ、AL値は77uH/N2でほぼ上限の値でした。

試作を繰り返し、一次側は低インピーダンス(Ortofon SPU)で100mH、高インピーダンス(DENON DL-103)で400mHという結果が得られました。

各々の純正昇圧トランスの仕様はOrtofon SPUはGain26dB, 1:20、DENONは1:10です。

巻線は一次と二次をアイソレーションする必然がないのでオートトランス型とし、密結合にします。

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