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AQ-02 MC制作 1
MM対応の差動三段+TLBは、オペアンプPhono EQでは、得られない高音質が実現できました。この基板の差動三段部も安定に動作するので、MC Head AMPとして使用します。
MC Head AMPは筐体内で、出力をMM基板に入力しますので、終段のTLBは省略し差動三段目のコレクタから出力します。利得は27dB Flatで最大出力はMMカートリッジと同じmVオーダーです。シミュレーションの回路図です。
これまで、MCカートリッジはトランスで受けるのが振動系のダンピングから最良と考え、ファインメット・トロイダルコアにマルチファイラ巻き線でオートトランス形式のTF-01を使用していました。
AQ-02を制作し、この基板でMC Head AMPを作成し、仮組して試聴したところ、TF-01より広帯域で情報量も多く、AQ-02 MCを制作ました。
シミュレーションの回路図です。
MC Head AMPは筐体内で、出力をMM基板に入力しますので、終段のTLBは省略し差動三段目のコレクタから出力します。利得は26dB Flatで最大出力はMMカートリッジと同じmVオーダーです。シミュレーションの回路図です。
MC入力インピーダンスは、基板に100Ωを実装しており、並列に抵抗を加え下げます。切り替えは中立のあるトルグスイッチで、中立でHi100Ω、上げてMid40Ω、下げて10Ωとなります。MM/MC切り替えは6回路2接点ショーティングロータリースイッチです。切り替えは4回路分を使い2回路はシールド線GND中継です。
入力RCA端子からニシンシールド線によりMC/MM切り替えMMEQ基板までの配線で160pFほどの容量ができてしまいます。このため、MMEQ基板C3, 4 100pFはNMTにします。また、MC Head AMP基板の電源PS1は、電流容量が少なくて済むので、CC1R5-1212DF-Eに変更しています。
DC12Vを供給するACアダプターは音質に影響を与えます。試聴を行いスイッチング型DC12V5Aの大容量を用いています。