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TLBの特徴 4

Push-Pullの問題

普通の音量で聴いている時のアンプの出力は

輝線を蓄積させています。最大振幅は、5Vppほどで、直前の輝線は1.6~7Vppです。出力5Vppの時、TLBと従来Biasの電流制限抵抗0.22Ω両端の電圧を確認します。、

TLBは、やや歪がありますが、ほぼA級動作領域です。従来BIASではB級動作領域でNPNとPNPの出力がカットオフし、切り替わっています。信号正弦波の正側では、NPN素子、負側ではPNP素子と電流経路が変化しています。Push-Pull動作の当たり前の動作です。NPN側とPNP側で同じ音色であれば問題はありません。実際は、写真の様にNPNPNPの素子はcmオーダーで離れて配置されます。


果たして物理的に異なる経路で同じ音色なのでしょうか?また、NPNPNPは物性的に異なり個別に生産されます。コンプリメンタリなので、NPNPNPは特性が揃うように開発されていますが、鏡に映した様に同じ特性ではありません。2SA1943Nと2SC5200N8Ω負荷エミッタフォロア回路です。