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MPX 4

一般的には

FM検波器とステレオ復調器の間に100kHz以上の成分を除去するローパスフィルター(アンチバーデーフィルターと呼ばれる)を挿入し不要な高い周波数成分がステレオ復調器に入らないようにします。しかし、このフィルターで位相(群遅延)が乱されセパレーションの劣化原因となります。

そこで、コンポジット成分をあえて114kHzでスイッチングしてバーデーノイズを抽出し逆相で打ち消す方法が考案されました。サンスイの解説ではウォリッシュ関数と呼ばれる奇妙な波形でスイッチングを行っているように描かれています。実際にはこのような波形を使っているわけではなく、通常の復調器と114kHz復調器を二つ持ち打消しを行っています。この方法をICに取り込んだのがLA3450で動作のイメージです。